
vol.21 | チュオタン(どじょう汁)
韓国の伝統保養食、チュオタン
0 0 2024-10-29
vol.21 | チュオタン(どじょう汁)
韓国の伝統保養食、チュオタン
0 0 2024-10-29
チュオタン(どじょう汁)は、どじょうを主材料とした韓国の伝統的な保養食で、長い歴史とあっさりとした味を誇る。チュオタンの起源は高麗時代にさかのぼり、川や田んぼでよく獲れる食材であったため、主に農村地域の庶民が好んで食べたと推定される。どじょうはたんぱく質と栄養素が豊富で、伝統的に良い食材とされ、朝鮮時代には宮中でも人気があった。朝鮮時代の医学書'東醫寶鑑(ドンウィポグァン)'にも健康に良い食べ物として記録されている。
チュオタンのレシピは地域によって多少の違いはあるが、一般的にどじょうをすりつぶしたり、丸ごと煮込んで作る。この過程で、どじょうの骨と肉が柔らかくほぐれ、スープに溶け込んで深い味わいになる。コチュジャン、味噌、エゴマの粉、ニンニク、生姜などの調味料で味付けをし、様々な野菜を加えて健康的で豊かな味を完成させる。
今日、チュオタンは特に保養食として人気が高い。暑い夏や寒い冬、体が弱ったときに体力を補うことができる食べ物で、タンパク質とカルシウムが豊富である。視力保護に良いタウリンが含まれており、成人病の予防にも役立つ。最近では健康食としての価値が見直されて、若い世代にも人気を集めており、外国人観光客にも韓国の独特な食文化として紹介されている。