
vol.36 | 景福宮(キョンボックン)
朝鮮王朝初の宮殿、景福宮
0 0 2024-10-29
vol.36 | 景福宮(キョンボックン)
朝鮮王朝初の宮殿、景福宮
0 0 2024-10-29
景福宮(キョンボックン)は、ソウル市鍾路区(チョンノグ)に位置する朝鮮王朝の最初の宮殿であり、最大の法宮である。法宮とは王が住む宮殿を意味する。1395年に太祖李成桂(イ ソンゲ)が創建し、「景福(キョンボク)」という名前には「新しい王朝が大きな福を享受して繁栄する」という意味が込められている。ここで王の即位式が行われ、世宗大王が訓民正音(ハングル)を頒布した。ソウルの仁王山と北岳山を背景に宮殿を建て、正門前の光化門広場は朝鮮の行政の中心地であった。
しかし、1592年に壬辰倭乱が発生し、景福宮(キョンボックン)は火災で焼失した。その後、1867年に再建された。再建の過程で建清宮(コンチョングン)、太原殿(〒ウォンジョン)、集玉齋(チボクチェ)などが造成された。特に建清宮(コンチョングン)には悲しい歴史がある。朝鮮の第26代王で大韓帝国の初代皇帝である高宗(コジョン)の王妃である明成皇后(ミョンソン皇后)が暗殺された悲劇の場所だからである。日帝統治時代に入ると、景福宮(キョンボックン)の多くの部分が毀損され、取り壊された。特に1926年には朝鮮総督府庁舎が建設され、景福宮(キョンボックン)の景観が損なわれた。
1990年代から韓国政府は景福宮(キョンボックン)の復元事業を推進した。1995年から1997年まで朝鮮総督府庁舎を取り壊した。そして景福宮(キョンボックン)を本格的に復元し、朝鮮王朝の壮大な歴史を取り戻すことになった。現在、守門將の交代式や伝統衣装体験など様々な文化プログラムを運営している。韓服を着ると景福宮(キョンボックン)に無料で入場することができ、国立古宮博物館と国立民俗博物館に隣接しているので、一緒に訪れるのもおすすめだ。景福宮(キョンボックン)は毎年多くの観光客が訪れ、韓国の伝統建築物と歴史的遺産を保存する代表的な文化財である。