vol.41 | 梨泰院(イテウォン)

様々な国の文化が共存する場所、梨泰院

0 0 2024-10-29

  • 梨泰院(イテウォン)

    梨泰院(イテウォン)はソウル市龍山(ヨンサン)区に位置し、様々な文化が共存する国際化された地域である。梨泰院(イテウォン)は高麗時代と朝鮮時代から人々が集まる交通の中心地だった。梨泰院(イテウォン)の'ウォン'という地名も、流動人口が多く、使臣や客が泊まれる宿が多い町という意味が込められている。梨泰院は韓国戦争後、米軍司令部があり、外国人対象の商圏を形成し始めた。このような背景から、梨泰院は早くから国際的な雰囲気を持つようになった。

     

     

    1980年代と1990年代に入ると、梨泰院(イテウォン)はさらに多彩で活気のある地域へと発展した。1980年代に入って各種国際会議が開催され、1986年のアジア競技大会と1988年のオリンピックがソウルで開催され、梨泰院(イテウォン)も外国人観光客の名所となった。1990年代後半からは、東南アジアや中東地域の観光客が増え、多国籍の街となった。特に1997年にはソウル市初の観光特区に指定され、2万人以上の外国人が居住し始めた。今日まで毎年10月には「梨泰院(イテウォン)地球村祭り」が開催され、外国語でも簡単にコミュニケーションが取れる街である。

     

    様々な国籍の人々が集まる梨泰院(イテウォン)には、各国の飲食店、酒場、クラブなどが軒を連ねている。漢南洞(ハンナムドン)や經理團(キョンリダン)ギルなど、路地ごとに2,000以上の飲食店、カフェ、ホテル、旅行会社、ショッピング商店などが集まっている。特に100以上のヨーロッパのアンティーク家具店が密集している「梨泰院(イテウォン)家具通り」と外国人が直接運営する飲食店が集まった「世界料理通り」が有名である。また、エキゾチックな商品を購入できるため、外国人のショッピングツアーに必ず含まれる場所となっている。このように、梨泰院(イテウォン)は多国籍、多文化地域として独特の雰囲気を誇る観光地として知られている。