vol.43 | トッポッキ

韓国の代表的な屋台料理、トッポッキ

0 0 2024-10-29

  • トッポッキ

    トッポッキは韓国の代表的な屋台の食べ物で、辛いタレと餅を一緒に調理した料理である。トッポッキは宮廷で始まった食べ物だと推測される。記録にはトッポッキという名前の代わりに餅蒸し(トクチム)、餅チャプチェ(トクチャプチェ)、餅寄せ鍋(トクジョンゴル)などと呼ばれていた。トッポッキのレシピが登場する古い文献を見ると、醤油で味付けされた醤油トッポッキで、両班家または宮廷で好んで食べていた料理の一つだった。そのため、これを宮廷トッポッキと呼んでいる。宮廷トッポッキに使われる材料もアワビやナマコ、牛肉、豚肉など、庶民が手に入れにくい食材だった。

     

     

    トッポッキが庶民のための大衆料理になったのは1950年以降である。アメリカの穀物援助と粉食奨励運動の影響でトッポッキの大衆化が始まった。トッポッキは高価な米餅に比べ、安い小麦粉で作った餅を主に使用した。指の太さの棒状の餅(カレトク)を使用し、練り天と共に最高の人気の間食として流行した。1970年代からはコチュジャン味付けのトッポッキが一般的な調理法として定着し、新堂洞(シンダンドン)のトッポッキ横丁ができたのもこの時期である。

     

     

    トッポッキは、餅、コチュジャン、砂糖、唐辛子粉、ニンニクのみじん切り、ネギなどを主材料として簡単に調理できる。これに練り天、ゆで卵、野菜などを加えてボリュームたっぷりに仕上げることができる。特にラーメンを入れたラーメン入りトッポッキ、チーズを加えたチーズトッポッキ、餅を油で炒めて作るオイルトッポッキ、スープが多いスープトッポッキなど、種類も多様化している。韓国人が大好きな辛味の代名詞、トッポッキ。今日ではトッポッキ祭りや料理大会が開催され、韓国のアイデンティティを代表するアイコンとなっている。